11月 2012

ver.1.00以前のChordTransにおいて、ご自身で正規表現を変更されていた方へ

 「ChordTrans ver1.10」では、[Am] <Am> {Am} 《Am》 のようなコード表記に対応するため、標準の正規表現がアップデートされています。

 ただ、ver.1.00以前のChordTransにおいて、ご自身で正規表現を変更されていた方は、「ChordTrans ver1.10」に更新しても、起動時には「カスタマイズした正規表現を使用」という設定が選ばれた状態になりますので、そのまま移調を行っても、[Am] <Am> {Am} 《Am》などのコードはうまく移調できません。(ようするに、標準の正規表現より、ユーザーさんの設定した正規表現が優先されるようになっています)

 ver1.10標準の正規表現を使った移調を行うには、環境設定パネルにて、「標準の正規表現を使用」という設定に切り替えていただく必要がありますので、ご注意下さい。

ChordTransSS02a_and_b


 なお、「カスタマイズした正規表現を使用」を選んだ状態で、正規表現入力欄下部のResetボタンを押しますと、ver1.10標準の正規表現が読み込まれますので、こちらの方法をご利用いただいても大丈夫です。

 ただし、Resetボタンを押した時点で、これまでご利用いただいていた正規表現は上書きされて消えてしまいますので、以前の正規表現は念のためテキストファイルなどにコピー&ペーストして保存しておくことをおすすめします。

ChordTrans ver.1.10 公開

「ChordTrans ver1.10」を公開しました。更新内容は次の通りです。

  • 標準の正規表現にて、[Am] <Am> {Am} 《Am》 のようなコード表記に対応
  • コードネーム抽出に使う正規表現を「標準」「カスタム」から選べるように変更
  • カスタム正規表現が空欄だと、移調処理の時フリーズしてしまう問題に対処

 [Am] のようなコード表記は、iPadなどのソングブック系アプリでよく使われているとのことで、さっそく対応してみました。

 《Am》は、青空文庫形式でコードネームを振っている方もいるかな…ということで対応。<Am> {Am} は、ついでに、という感じです。

 コードネーム抽出に使う正規表現が「標準」「カスタム」から選べるようになったのは、「アプリ本体を更新しても、起動時には初期設定ファイルに書き込まれた古い正規表現が読み込まれてしまい、環境設定でResetボタンを押すまで新しい正規表現が反映されない」という構造欠陥があったからです…。

「すいませーん、××みたいなコードがうまく移調できないんですけどー」
「ああ、なら、環境設定の正規表現をこんな風に書き換えれば移調できるようになりますよー」

 みたいな感じで、メールのやりとりだけで簡単に対応コードを増やせるように、「心臓部むき出し」な構造になっていたんですけど、標準の正規表現をアップデートする段になって、「あっ、やばい…! 本体アップデートしても、初期設定ファイルから古い正規表現が読み込まれちゃうじゃん!」と気付きました…。

 今回、内部的には結構じたばたともがいていますが(初期設定ファイル内の正規表現がver1.0標準のものと一致するかどうか判定したり…)、「本体をアップデートした後、環境設定パネル内の二つのResetボタンを順番に押してくださいね(はーと)」的なダメダメな状況はなんとか避けましたので、ご安心下さい。

 また、むき出しだった心臓部(正規表現入力欄)も、サランラップで包んだくらいにはなりましたので、これまでより若干信頼性が上がっているような気もします。ただ、「このサランラップ、なんか破けてるんですけど…?」とか、「サランラップが頑丈すぎて剥がせません!」みたいなバグがあったらすいません…。